現地レポート

ディフェンシブなロースコアゲームは、富士通レッドウェーブが56-49でアイシン ウィングスに勝利

2023年12月14日

第90回皇后杯ファイナルラウンドは準々決勝2カードが行われ、ベスト4が出揃う2日目。ディフェンシブなロースコアゲームとなったGame1は、富士通レッドウェーブが56-49でアイシン ウィングスに勝利し、3年連続ベスト4入りを決めた。

アイシン ウィングス 49-56 富士通レッドウェーブ
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富士通がリードしてゲームはスタート。逆にアイシンは、富士通のディフェンスに苦戦する。第1クォーター残り1’12、#20山口奈々花の3ポイントシュートでようやく7点目。対する富士通も6点リードしていたが、互いに点数が伸びずに7-13で第1クォーターが終了。

#18吉田亜沙美の2連続3ポイントシュートが決まるとアイシンが息を吹き返し、前半終了時には4点差に迫った。前半を終え、両チームのシュート率はアイシンが25%(9/36本)、富士通は44.4%と上回るが3ポイントシュートは11本中1本のみ。互いに23-27と点数が伸びない。

後半もディフェンシブなガマンの戦いが続く。アイシンが追い上げると富士通に引き離され、5点差がなかなか縮まらない。第4クォーター残り4’24、#0飯島早紀の活躍で47-50と3点差に詰める。富士通に1点しか与えず、アイシンもディフェンスで凌ぐ。残り1’22、ファウルをもらった吉田が2本のフリースローを決める。49-51とし、あと2点に迫るアイシン。逆転を目指す#44峰晴寿音の3ポイントシュートが外れる。続くディフェンスでその峰晴が、身長差ある富士通#8ジョシュア ンフォンノボンテミトペのシュートをブロックで阻止。しかし、こぼれたボールを拾った#27江良萌香が3ポイントシュートを決める。最後は#7林咲希がフリースロー2本を追加し、49-56で富士通が勝利した。

■富士通 BTテーブス ヘッドコーチ
アイシンは我々のディフェンスに苦しんだと思っています。前半も後半もお互いにディフェンスの戦いになりましたが、スイッチの対応があまりよくできなかったです。オフェンスでは、普段どおりにハーフコートの流れを止めないようにしたのですが、インサイドを狙いすぎてしまってスイッチされてしまうことも多かったです。その判断を早くして、すぐに次のプレーにいかなければいけなかったですが、そこがうまくいきませんでした。何よりも3ポイントシュートのチャンスを作りましたが今日はなかなか入らず(4/25本:25%)、でもペイントエリアの確率(17/32本:53.1%)は高かったのが勝因だったと思います。

■富士通 #52宮澤夕貴選手
今日はもうシュートが入らなかったです。でも、シュートタッチも外れ方もそれほど悪くはなかったです。一本だけ少しブレてしまったシュートもありましたが、他はオーバーで外れていただけので悪くはなかったと思っています。あとは、最初から打つことをもう少し意識しなければいけないと思いました。途中にオフェンスリバウンドを獲られる部分もありましたが、全体的にディフェンスも悪くはなかったです。そこは準決勝も続けていきたいです。みんなでボールシェアをしながら誰かに頼るとかではなく、本当にディフェンスもオフェンスも全員で戦いたいと思います。強い気持ちを持って、全員でアタックすることが大切になります。

■アイシン 梅嵜英毅ヘッドコーチ
ディフェンスで要求した部分は8〜9割はできていたと思います。何本か内尾選手や町田選手にベースライン側をドライブされたときのポジショニングが悪かったですが、そこをきちんと継続して守り切ることができれば、その失点もなくなっていくと思っています。この試合で見えた課題をきちんと修正して、Wリーグ後半戦にがんばって、8位以内をきちんとキープできるようにしていきたいです。

■アイシン #10 野口さくら選手
失うものはないから当たって砕けろ精神で、試合に送り出してもらいました。でも、出だしのところで、オフェンスのリズムが作れなかったところが1番の敗因だったと思います。ディフェンスでは、相手を50点台に抑えられたのは大きかったです。相手のシュートが当たっていなかった分もあるとは思いますが、オフェンスの部分で自分たちがやるべきことを遂行できなかったことが、この結果になってしまったと思います。(オフェンスがうまくいかなかった点について)セットプレーをディナイされ、どんどん上に追いやられて、自分たちがリングにアタックできなかったり、圧力のあるディフェンスに対して自分たちが引く形になってしまったり、そこが良くなかったです。

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