現地レポート

117-69で圧倒した千葉ジェッツが天皇杯2連覇達成

2024年3月16日

第99回天皇杯ファイナルは2年連続、昨シーズンのBリーグ ファイナルとも同じカードとなった琉球ゴールデンキングス vs 千葉ジェッツ。さいたまスーパーアリーナに15,385人を集め、それぞれのファンの声援が両チームの背中を押して開始。

先週末、千葉Jはフィリピン・セブで開催された東アジア・スーパーリーグ(※EASL)を制し、今シーズンひとつ目のタイトルを獲得。移動などの疲れを見せることなく、ディフェンスで流れをつかんだ千葉Jが点差を開いていく。3ポイントシュートを21/37本、56.8%の高確率で決めた千葉Jが117点を挙げ、琉球を69点に抑えて48点差で快勝。昨年に続き、千葉Jが天皇杯2連覇を達成し、閉幕となった。

琉球ゴールデンキングス 69-117 千葉ジェッツ
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大量得点となった117点も、大きく開いた48点差よりも、千葉Jのジョン・パトリックヘッドコーチはたった3本に終わったターンオーバーに着目する。ボールに触る機会の多い富樫勇樹選手や小川麻斗選手らガード陣が、ミスなくゼロに終わったことを強調し、「パーフェクトに近い試合でした」という指揮官の評価がこの試合を物語っていた。

3ポイントシュートを9本中6本を決め、20点を挙げた富樫選手も「27本のアシストという結果は、本当にボールが良く回っていました」とチーム力を誇る。ゲームハイの26点をマークしたクリストファー・スミス選手は3月1日に契約し、古巣に戻ってきたばかり。約2週間でEASLに続き、2つ目のタイトルを獲得した喜びの声をはじめ、ヘッドコーチや選手たちのコメントを以下に紹介する。

■ジョン・パトリック ヘッドコーチ
両チームとも昨シーズンとはメンバーが違っており、琉球にはヴィック・ローが入っています。昨シーズンのBリーグファイナルで負けたからかどうかは分からないですが、非常に選手たちが最初のジャンプボールから集中して、非常にフィジカルな相手に対して、ボディーグローもらっても何があってもタフに戦ってくれました。48点差の勝利は、見たことのないような結果ですが、選手たちがコート上で120%の力を出してディフェンスからオフェンスへの戦いを徹底してくれたおかげです。

■#2 富樫勇樹キャプテン
2連覇という結果はすごくうれしいです。チームとして、今日のようなゲームができたことはすごく自信になります。これからまた切り替えて、Bリーグの残りのシーズンもがんばっていきたいです。

■#31 原修太選手
前評判では琉球有利という人が多かったので、それを覆して勝つことができたのが、すごくうれしいです。

■#3 小川麻斗選手
昨シーズン、Bリーグでのチャンピオンシップで敗れて、個人としても悔しい思いをしました。自分が千葉Jに入って、やっと1年が経ちますが、二連覇という経験をさせてもらってすごくうれしく思います。

■#34 クリストファー・スミス選手
来日してからBリーグで2回しかプレーしてしないのに、その後に2のもチャンピオンシップを戦い、来日してまだ2週間しか経っていないけど、2つも優勝できたことは、ある意味でひとつの記録になるのではないか、と冗談っぽく話していました。本当に素晴らしい試合であり、チームで勝ち獲ることができて本当に良かったです。この流れをBリーグに生かしていきたいです。

■#33 ジョン・ムーニー選手
本当に素晴らしく、チームで勝ち獲った優勝です。スタートメンバーも、ベンチから出る選手たちもしっかりと持ち味を発揮することができました。さらに、昨シーズンのBリーグ ファイナルで負けた相手に勝ち切ることができて良かったです。

【最終結果】
優 勝:千葉ジェッツ(2年連続5回目)

準優勝:琉球ゴールデンキングス
第3位:川崎ブレイブサンダース、宇都宮ブレックス

共同通信社MVP賞:富樫勇樹(千葉ジェッツ #2)2大会連続3回目
大会ベスト5
富樫勇樹(千葉ジェッツ #2)3大会連続5回目
ジョン・ムーニー(千葉ジェッツ #33)2大会連続2回目
クリストファー・スミス(千葉ジェッツ #34)初受賞
岸本隆一(琉球ゴールデンキングス #14)初受賞
比江島慎(宇都宮ブレックス #6)3大会ぶり3回目

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