現地レポート

Wリーグでの結果を覆すことも可能な一回勝負の皇后杯ファイナルラウンド

2023年12月13日

第90回皇后杯ファイナルラウンドは、本日から国立代々木競技場代第二体育館で開幕する。17:00よりシャンソン化粧品シャンソンVマジック vs トヨタ自動車アンテロープス、19:00よりENEOSサンフラワーズ vs 白鷗大学の異なるカテゴリーが対戦。ファイナルラウンド準々決勝は2日に渡って行われ、明日12月14日(木)はさらなる4チームが登場する。すでにWリーグで2度対戦した両カードであり、上位チームがそれぞれ2連勝している。だが、今シーズンの結果を覆すことも可能な一回勝負のトーナメントは、何が起こるか分からない。

■12月14日(木)17:00
アイシン ウィングス vs 富士通レッドウェーブ

Wリーグ現在8位の実力どおり、3年ぶりにファイナルラウンド進出を果たしたアイシン ウィングス。同じく3年ぶりに現役復帰した吉田亜沙美(元ENEOSサンフラワーズ)の加入が話題を呼んだ。富士通レッドウェーブとは、今シーズンすでにWリーグでも対戦しており、結果は富士通が2連勝。しかし、55-54、76-71といずれも僅差。55-54の1点差で富士通が勝利した試合は、両チームとも残り1分から得点が決まっておらず、どちらに転んでもおかしくなかった。アイシンがこの試合に勝利すれば、初のベスト4進出となる。

富士通は現在Wリーグ4位だが、12勝2敗は2位のデンソー アイリスと3位のENEOSとも勝率で並んでいる。皇后杯は2年連続準決勝進出を果たし、7大会ぶりのファイナル進出への期待は高い。女子日本代表の#7林咲希が加入し、キャプテンの#52宮澤夕貴とともにENEOSで培ったチャンピオンメンタリティーを注入する。ルーキーの#8ジョシュア ンフォンノボン テミトペが平均16.92点で早くも活躍し、それを演出する#10町田瑠唯は平均8.5本でアシストランキングはWリーグ1位。2人のコンビネーションも、試合毎に高まっている。

■12月14日(木)19:00
デンソー アイリス vs トヨタ紡織サンシャインラビッツ

デンソーは皇后杯で7度の準優勝を数え、現在Wリーグも2位だが、どちらも優勝がない。今年の女子日本代表として活躍する#8髙田真希と#88赤穂ひまわり、そしてルーキーの#18薮未奈海がアジア競技大会に初選出され、豊富な戦力を誇る。さらに、1年の充電期間を終えた馬瓜エブリンが加入し、早くもリーダーシップを発揮。トヨタ紡織とは今シーズンすでに2連勝を飾っており、そろそろ陽の目を浴びる番だ。

対するトヨタ紡織は、優勝経験ある元トヨタ自動車アンテロープスのルーカス・モンデーロヘッドコーチが就任。現在Wリーグ6位だが、まだ改革ははじまったばかりである。女子日本代表の#8東藤なな子が平均14点でチームのエースとして活躍。キャプテン#45河村美幸は平均6.6リバウンドでチャンスをつなぎ、アシスト平均3.1本の#25坂本美樹がゲームをコントロール。2年前にはじめて皇后杯3位になったトヨタ紡織が、さらなる高みを目指す。

勝ち上がった4チームによる準決勝は12月16日(土)、決勝は翌17日(日)15:00より行われ、第90代の皇后杯チャンピオンが決まる。

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